呼吸はとても重要です。
実は“呼”と“吸”で担当する臓器が違います。
西洋医学的にはもちろん肺が担当しているのですが、“気”の観点から見ると、実は役割が分担されています。
具体的にどの臓器がその役割を担っているかというと、
呼(吐き出す)→肺
吸(吸う)→腎
です。
西洋医学的にも、力を抜いて自然にできるのは“呼”のほうであり、“吸”は肺を囲むように構成されている胸郭という肋骨などの筋肉が、胸郭を広げて圧のコントロールをすることによってできています。
そのため、西洋医学的にも肺は、“呼”のほうが得意であると言えるのかもしれません。
そして“腎”には納気作用という働きが東洋医学ではあります。
気を納めると書いて、納期作用です。
どこに納めるかというと、それは丹田であり、下腹部です。
おヘソの下がやわらかすぎるのは、腎の気が不足している可能性があります。
また、ストレスなどに強くさらされているとき、呼吸が浅くしか吸えないと感じることはありませんか?
原因は、“腎”が上手く働けないことにより自律神経の乱れが起きて、呼吸が浅くなっている可能性があります。
呼吸も一つの重要な要素ですので、ぜひ見直してください。
ちなみに、ハラが座っていると、堂々としている人は表現されますね。
“腎”と自律神経はとても密接です。
自律神経が乱れてしまっていると、ハラが座っていない状態になります。
下っ腹に“気”がしっかりと存在している状態のことをハラが座っているといい、腎の納期作用によって維持されているのです。
以下、内海先生の記事より
呼吸の重要性
医学だけでなく食などの問題をよく取り上げていますが、もしかしたらそれと同じかそれ以上に重要な問題があります。
それが空気であり息であり呼吸法です。
実は盲点になっていますが、空気は食う気であり息は生きと表現できるのも面白いことだと思います。
ここでは長息と腹式呼吸について書いてみます。
これは誰でもできることなのでどうぞ実践してください。
長息は文字通り一つの息を長くすることであり、やろうと思えば誰でもできることです。
あらゆる古代的な手法論が長い息を勧めており、経験的にもいいことが多いのは確かです。
医療関係者ならわかりますが、テンパっている人もパニクっている人も息は非常に短く、そもそも呼吸の仕方さえ知らない人がほとんどであり、であるにもかかわらず病気だなんだ言っても、治す気あるなんていえません。
ただ単純に知らないだけです。
ヨガなどで使われる禅定呼吸と呼ばれる手法の場合、座ったままの状態で息をまず鼻で吐き出し、その後口ではっはっはっとさらに出し切ります。
この時へその下(いわゆる丹田)に意識を集中して、吐き出すときに腹がへっこんでいくように吐きます。
これがいわゆる腹式呼吸であり、吸うときに腹が膨らむわけですが、ほとんどの人、特に女性の場合は吸うときに胸が膨らむ胸式呼吸をしており、これは心身の状態だけでなく美容にさえ悪い呼吸と言えます。
私は東洋医学から入ったので少しだけ勉強したのですが、呼吸時は呼吸だけでなくいろいろ意識するとさらに効果が増します。
体のある部分に意識を向けることを、気功の言葉では「意守」あるいは「凝神」などといいます。
意守の場所は世の中風にいう「ツボ」と言われる場所であり、胃を強くしたい場合は足三里、頭痛があるときや頭痛もちは大敦、不眠の時は勇泉もしくは失眠などを意識しながら長息を行います。
それぞれのツボの位置は自分でご確認ください。
このように自分で、しかも移動時間やヒマな時にでもすぐできる、呼吸と精神の安定法はたくさんこの世界にあります。
これはほんの初歩中の初歩ですが、見つけようとすればあるものをニホンジンが探さないだけにすぎないのです。