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高血圧は悪いことではない

高血圧は悪いことではない

高血圧になる理由はいくつかありますが、ほぼ全ての人は加齢で血圧が高くなります。

人間にはホメオスタシスという、内部環境を一定の状態に保ち続けようとする働きがあり、加齢による血圧の上昇もホメオスタシスによる作用であるのです。

つまり、高くなるのが当たり前であり、高くなる必要があります。

血管はゴムホースのようなものです。

新品のゴムホースは弾力があり、クネクネ動かしても自由に形を変えて水を通します。

しかし時が経つと、ゴムホースは弾力を失い、無理に動かすとヒビが入ったりしてしまいますし、水を運ぶのにも一苦労となります。

これが人間の血管にも、年齢とともに起こる変化だと考えてください。

そうなると大元のポンプの働きをしている心臓は、身体の隅々まで血液で栄養を運ぶことが仕事ですから、栄養が届きにくくなった場所があると、心臓がその分頑張って届けようと圧を強くします。

これが加齢とともに血圧が上がる理由です。

クスリで無理矢理下げると?

ホメオスタシス、つまり身体の内部環境を一定の状態に保つ働きにより血圧が上がるとしたら…

はたして血圧を無理矢理下げる必要はあるのでしょうか?

心臓から遠い場所というと、足先です。

実は血管の構造上、同じか足先よりも遠い場所というのは、脳です。

足先先まで血液を届ける。

脳の隅々まで血液を届ける。

頑張る心臓に対して、頑張らなくていいよ!というのが、血圧を無理矢理クスリで下げるという行為なのです。

無理矢理下げられたことによって、足先や脳まで血液が充分に運ばれないと、足先の冷えが強くなったり、物忘れから痴呆が始まる可能性も考えられるのではないでしょうか?

もちろん、不自然に血圧が上がりすぎてしまう方もいます。

あくまで自然の加齢による高血圧の話ですので、急にクスリを辞めたりはしないでくださいね。

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