動画 高橋浩司

歯の自然治癒について【根本から考える歯科医が解説】

ある程度だったら虫歯が自然治癒する
みたいな話ってあるじゃないですか

C1程度だったら治癒するけど

C1が虫歯っていう認識もどうかなっていう前提があって

実際どの程度だと治癒する
とかっていう目安はあるんですか?

治癒は基本的には
目に見えないところが

ほぼ治癒してるっていう風に
考えた方がいいですね

歯の中の話ですよね

見た目とかじゃなくて?

そうです

無くなったところがまた盛り上がる
ってことはありえないので

歯の中にある汚染された象牙質って

要は細菌感染、

細菌が侵入していった歯って
溶けるんですけど

そういった感染してしまった
歯の部分に関しては

また無菌化することが
できるってことですよね

無害化が起きるって事ですね

そして新しい歯の
象牙質っていうのが

神経側にできるんですよ

そしたら虫歯からね

ちょっと神経が
遠ざかったように見えるんですね

神経が小さくなるだけなんですけど

また白い歯に綺麗に戻る
ってことは無いですよね

ただ歯の表面のエナメル質は
再石灰化ってのが起きるので

食事の都度
歯っていうのは脱灰ってのが起きて

歯が多少顕微鏡レベルでは
溶けてるんですよね

それがどうして
歯の形が変わんないかって言ったら

唾液が再石灰化っていうのを
その都度起こしてくれていて

帳尻を合わせてくれている
っていうのがあります

だから歯の表面が白っぽく
なってきたってのが

いわゆるC0とかCEとか
なんか病名で言うとあって

C1にもならない段階ですね

そこの段階だとね

唾液の力で一応元に戻る
っていうのがあるわけなんですね

でもそうやって段階に
分けても分けなくても

結局…

何もしなくていいんですよ

別に。

だからその人が

その穴の大きさで物が入るとか
なんか物が入った時に痛いとか

歯と歯茎に挟まるとか
何とかってあった時に初めて

じゃそれを詰めますか?
どうしますか?って

もしくは見た目がね
口開けたらカッコ悪いから

心理的に何か解決したいっていう

そうやって目的があるかどうか
ってとこですよね

虫歯を治したいんだったらまず

虫歯っていうのは
歯の病気ではなくで

虫歯症っていう
身体の状態のことを言うわけであり

それをどういう風に解決していくか
というところだとは思います

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