最近では様々な企業がエナジードリンクに参入するようになっています。
パッケージも様々で、まさに若者に大人気ですね。
元気が出る、集中力がアップするという理由で、良いものだと思って飲んでいる方にはリスクを把握した上で飲むかどうかを決めてみてはいかがでしょうか。
知ってから飲んでも遅くはありません。
エナジードリンクに砂糖はどれだけ入っているのか
実はエナジードリンクには、角砂糖が最低15個分入っています。
カフェインはコーヒー3杯分以上が入っているようです。
ちなみに正確には砂糖ではなく、ブドウ糖果糖液糖というものが入っています。
異性化糖
日本の食品の原材料名でよく果糖ブドウ糖液糖と表記される。 デンプンは主な穀物の炭水化物(糖分)である。 デンプンは複数のブドウ糖が結合したものだが、ブドウ糖をより甘味の強い果糖に異性化させ甘味を増すことができる。
農薬、化学肥料をたくさん使った、防腐剤入りの遺伝子組み換えトウモロコシを原料に作られています。
砂糖はブドウ糖と果糖が結合したもので出来ています。
そもそも砂糖は血糖値を上昇させるスピードが早いのですが、果糖のみの状態ということは、砂糖よりも更に早く血糖値を上昇させます。
血糖値が急激に上昇すると、人間の脳の“報酬系”という「ご褒美をもらえて嬉しい」という部分が刺激されます。
甘いものを食べて幸せを感じるというのも同じことで、美味しいかどうかよりも、幸せという感覚をもってしまいます。
これを繰り返すことにより、美味しいかどうかではなく、幸せという感覚になるためにエナジードリンクを飲むようになってしまいます。
ギャンブルで当たったときの快感に依存性があるということも共通かと思われます。
もちろん幸せな感覚の内は集中力が増しますが、人間にはインスリンというホルモンがあり、血糖値を下げて調整する機能があります。
そのためインスリンによって血糖値が下がりますが、インスリンというのは大雑把なはたらきしかできないため、急上昇した血糖値に焦り、次は血糖値を下げすぎてしまいます。
その後、下がりすぎた血糖値を元に戻すために様々なホルモンが働いたりしますが、同時に血糖値を上げるために食欲が増したりします。
ここで問題なのは、血糖値の急上昇に慣れてしまい、緩やかな血糖値の上昇では満足できない状態になってしまうことです。
こうなるとエナジードリンクなどの依存から抜け出すことは困難になるでしょう。
さらに、同じく依存性のあるカフェインも大量に含まれているため、エナジードリンクは依存症の人間を増やして儲かる飲み物になっています。
ちなみにカフェインはコーヒーから抽出しているわけではなく、人工的に作っています。
エナジードリンクで身体の中はどうなる?
無理やりハイな状態にするわけですからエナジードリンクが切れると、頭が痛い、フラフラする、気分が落ち込む、イライラする、キレやすくなる、アレルギーになる、歯が弱くなる、集中力がきれるなど、たくさんの症状が考えられます。
エナジードリンクを飲めば血糖値は急上昇しますから、眠気も疲れも吹き飛ぶ感覚になります。
しかしその後、インスリンの作用により血糖値は急降下し、ダルさなど上記の症状になります。
そしてまたエナジードリンクを飲んで、一瞬だけパフォーマンスの良い自分になることを繰り返していくうちに、同じ量では効き目が薄くなってきたり、より濃度の高いものに手を出すようになってしまいます。
まるで麻薬の作用と同じですね。
エナジードリンクを飲んでいるあなたは、現在が一番引き返しやすい状態です。
今すぐに見直してみることをおすすめします。