なぜぎっくり腰になるのか
ぎっくり腰を経験したことはありますか?
ぎっくり腰になる方は繰り返しなる方が多いですね。
一般的には、1度なると癖になると言われているようです。
しかし私はそうは思いません。
癖になるというよりも、そもそもぎっくり腰になってしまう体質であり続けているからなっているのであって、癖になっているわけではないと考えています。
実はぎっくり腰などが多発する季節があります。
冷え込みが強くなってくる季節と、寒いのか暖かいのか微妙な現在のような季節です。
ちなみに季節性のものではありませんが、お正月明けは多いです。
お正月明けに多い理由は、普段と違ったリズムでゆっくり座って過ごすことが多いが、冷えてしまう人が多いからだと思います。
身体を休めることは必要ですが、普段と違う種類の負担を与え過ぎないようにしましょう。
ぎっくり腰は普段から腰痛のある人でもならない人もいますし、普段から腰痛のない人でも突然ぎっくり腰になることもあります。
腰や腰回りの筋肉の張りの有無はそこまで関係ないのかもしれません。
ぎっくり腰の原因は特定できない
ぎっくり腰の原因は特定できません。
私自身が診たぎっくり腰の患者さんだけでも様々な原因があり、痛めている箇所や起こったきっかけが様々だからです。
実はぎっくり腰は内臓の冷えが大きく関わっていることがよくあります。
特に腎ですね。
そのため、腰自体に炎症があるかどうかで温める場所は選びますが、基本的にはお腹をしっかり温めながら治療を行います。
一説によると、弱った内臓を守るために筋肉が硬くなると言われているくらいです。
僕自身、この説はとても有力であると考えています。
仮にこの説を正しいとすると、安易に筋肉を緩めるだけでは危険を伴うことがお分かりいただけるかと思います。
内臓の弱りや冷えの部分の改善や、患者さん自身に日々の生活の中でこうならないための努力をしてもらうことが、繰り返さないためにできる最良の方法なのです。
具体的な鍼灸治療
身体のチェックにより、自律神経の乱れ、呼吸器の炎症、身体の冷え、肝臓の反応、消化器の停滞などが出ていました。
自律神経の乱れ
→2日間ほど痛みが続いたため、精神面への影響や全身に力を入れて痛い腰をかばおうとして発生したと考えられます。
呼吸器の炎症
→季節的に、冷えた乾燥した風が吹いていますが、日中は湿度も高く暑いために油断して影響を受けた可能性があります。特に扁桃腺の腫れがある場合、全身の炎症反応は改善しにくいため、処置をしっかりと行う必要があります。
身体の冷え
→今回の患者さんは、なぜか右脚の冷えが強く出ていました。
おしりの部位から坐骨神経の関係があったのかもしれません。
そもそも内臓の冷えもありましたので、冷えの対処も念入りに行う必要があります。
肝臓の反応
→冷えと同時に筋肉の代謝が悪いことによって引き起こされた可能性があります。
今回の方は、くしゃみやしゃがみこんだなど、特定の動作がきっかけで起こったものではなく、徐々にぎっくり腰の状態になったとのことでしたので、筋肉の代謝の関与は大きいと考えられます。
消化器の停滞
→消化器の動きがよくないため、上記の肝臓の反応も誘発された可能性があります。
ご家族の話によると、食べる量がとても多いそうですので、体調にあわせて量の調節は必要です。
これらの反応をしっかりと鍼灸治療で、ひとつずつ改善していくことにより、“治る身体”が出来上がります。
ぎっくり腰にならないためには

一番大切なことは、ぎっくり腰そのものにならないことです。
そのためには、普段から身体を冷やし過ぎず、体調が悪いと感じたら食事量を減らしたり、しっかり養生する必要があります。
日本には昔から、火に当たる文化がありました。
焚き火や囲炉裏という文化です。
しかし現在では、身体を火に当てる習慣はなくなり、むしろエアコンなどで冷たい風に当たってしまうことの方が当然になっています。
快適な生活もいいですがその中でうまく火に当たる必要があります。
そのために、ご自宅でのお灸は手軽で大変おすすめです。
それでもぎっくり腰なってしまった場合は、鍼灸治療におまかせくださいね。