“冷えは万病の元”と言われますが、元というより結果である場合もたくさんあります。
鍼灸治療では脈やお腹の固さ、ツボの反応によって身体をチェックしていきますが、冷えの強い方でもそれらの所見は大きく異なります。
脈で冷えの反応もありますが、それは表面的な体温としての意味もありますし、代謝そのもの(体内での熱の産生やエネルギー産生)がうまくいっているかどうかという意味もあります。
仮に冷えの所見がなかったとしても、自律神経を整えてあげたり、瘀血(古い酸化した血液)をとってあげると冷えが改善されることが多々あります。
夏野菜は身体を冷やすのではなく、余分な熱をとってくれます。
冷蔵庫で冷やした野菜を食べれば冷えるのは当然です。
避けるべきは冷えすぎた夏野菜であり、夏野菜そのものではありません。
自律神経による冷えなのに、ただ身体を温めていても効果は薄いということであり、原因を適切に見極めることが重要となります。
また、人それぞれ違うのは当然ですが、その時々で冷えの原因は変化します。
前回の治療の際の冷えの原因は食べ物だったが、今回は自律神経ですね。
ということは当たり前にある話です。
身体は状態に応じた反応を示しています。
その時の状態にあった治療を受けられるといいですね。