不妊症の方に多くみられる下垂体質
産婦人科にて鍼灸をさせていただく機会が定期的にあったため、多くのお子さんをなかなか授かれない女性の鍼灸治療をさせていただきました。
その中で多くの方にみられる所見の一つが、下垂体質です。
よく聞く名称ですと、“胃下垂”が有名ではないでしょうか。
その他、鼠径ヘルニアやいぼ痔(脱腸)も下垂の影響を受けており、子宮の位置や傾きにも関係しています。
下垂になる原因は?
下垂体質になる原因として、内股の筋肉の弱さが考えられます。
太ももの内側の筋肉のことですね。
この筋肉が弱くなってしまうと軽くガニ股のようになり、お腹やお尻を下から持ち上げる力が働きにくくなるのです。
その力のことを腹圧と言いますが、この腹圧のバランスがよくないと内臓が全体的に下に落ちてきてしまいます。
本来の位置からずれてしまうと本来の能力を発揮できないため、消化不良などが起こることもあり、症状がひどくなっていくと胃下垂などと診断されます。
不妊症と下垂体質
卵管が通っていないことや卵子が育たないことなど、不妊の原因はたくさんありますが、この下垂体質も一つの重要な要素であると考えています。
先ほども説明した通り、内股の筋肉やおしりの穴を締める筋肉ですから、膣の締め具合や保持にも関わってきます。
しっかりと保持される環境でなければ、赤ちゃんは心配してしまうのかもしれませんね。
また、緩いと熱の保持にも関わりますし、単純に筋肉量が熱の産生にも関わってきますから、冷えとも切り離せない問題になってきます。
腰痛と下垂体質
実は慢性的な腰痛とも関係してきます。
通常の状態が、お腹にしっかり膨らんだ風船があるとイメージしてください。
その風船がしぼんでしまった状態が、腹圧が弱くなってしまった人の身体の状態です。
お腹の風船がしぼんでしまうため本来は前かがみになってきますが、若いうちは他の筋肉でカバーすることができます。
お腹の反対側の腰の筋肉が頑張って、前に倒れていく身体をまっすぐにおこしてくれるのです。
これがずっと続いてしまうため、慢性的な腰痛になってしまうのは想像がつきやすいのではないでしょうか。
腰痛のひどい方でも原因が下垂の場合、腰痛だけにアプローチした治療では効果が薄かったり一時的だったりします。
原因を探ってアプローチする必要がありますね。
授かりたい女性以外にも関わりのあるぽっこりお腹
下っ腹だけ出てしまっているおじさんやおばさんをよく見かけませんか?
単純に太っているということもあるのですが、手足が細いのに下っ腹だけ出ている場合がよくあると思います。
実はこの人たちも下垂体質になってしまっている可能性がかなり高いです。
内臓が下の方にきてしまい、脂肪も下に溜まり、下っ腹が出てしまうのです。
最終的には、ガニ股で腰が曲がり、下っ腹だけが出ているお年寄りの姿勢になってしまいます。
このお年寄りの姿勢にはいずれなるのかもしれませんが、人によって早いか遅いかは必ずあります。
そのためには、太ももの内側の筋肉をしっかり鍛えておく必要があります。
改善方法
毎日筋トレの時間を確保するのは難しいという方がほとんどだと思います。
必ず30分◯◯してくださいね!と伝えても、9割の方が行いません。
そのため、簡単に日常生活の中でできることをなるべくお伝えさせていただきます。
1日たくさん頑張るよりも、毎日少しずつやることが重要です。
今回は太ももの内側を鍛える方法です。
椅子に座った状態でヒザでドッジボール大の柔らかいゴムボールを挟み、適当な感覚でボールを潰します。
小さめのバランスボールを使ってもいいですね。
たったこれだけです。やってみると意外と筋肉がプルプルしてきますよ。
これならテレビを見ながらでもできます。パソコン作業をしながらでもできますね。
椅子にゴムボールを置いておけば忘れることはありません。
おわりに
下垂体質が重要な身体のことに関わっていることを理解していただけましたか?
日々の生活の中で意外と簡単に鍛えることもできます。
なってからでは遅い場合もたくさんありますし、お金もたくさんかかります。
ならないためにも、まずはできることから始めることが重要です。